説教題:「神に対して生きるために」

旧約聖書:詩編 53編1~7節
新約聖書:ガラテヤの信徒への手紙 2章16~21節
説教題:「神に対して生きるために」
讃美歌(説教後):讃美歌 21-513番
(説教者:武田英夫牧師)

キリストの十字架の死は、神の体当たりの愛であるといえます。まことの神であり、まことの人であるイエス・キリストが、ただ一回、過去、現在、未来をふくめた、すべての人間のために、十字架上の死を身に受けて下さったということです。

これにまさる救いがどこにあるでしょうか。パウロは、「わたしは神の恵みを無駄にしない」と言っています。

これは、このような神の恵みに対する絶対的な信頼を示す言葉なのです。キリストの十字架の前に、罪の故に、私たちは完全な自己否定を経験をいたします。

私たちは神に対して生きるために、キリストと共に十字架につけられなければならない者です。罪の悔い改めをしなければならない者です。しかし、そのことによって、本当の肯定を神から与えられるのです。惨めな姿であっても、ありのままのその姿で、最大限の肯定をもって神に受け入れられたのです。

十字架のもとにある完全な自己否定は、そのキリストの復活ということによって、大いなる肯定につなげられ、キリストと共に生きること、キリストに従うこと、神に対して生きることが、新しい命として与えられているのです。

キリストの前に常に悔い改め、感謝し、喜びをもって歩むことが出来ますように。